認知症の第一人者が認知症になった。後半
( 前半のつづき )
自分の生き甲斐が分からなくなったが、
喜びを見つけた。
妻との生活だ。
朝起きて、今日は何をするんだっけなー。
今、どこに居るのかな。 ハッキリしない。
で、妻が『おはよう・調子はどう・よく眠れた?』
お互いに言葉を交わす。
それで『あ 大丈夫なんだな。良かった』徐々に不安が 減っていき、確かさ・自覚が戻ってくる。
そうだったのか。心の動きは。
私が出来る事を見つけた ・υ・
父は、確認行為が はなはだしい。
『こうする?これでえい?』と移動中、
支えとして押さえる所の確認や、
行っている場所など
同じ事を何度も聞く。やり終える迄 。
彼と同じで、目的地の場所が不確かで、
ここは何処で、今から何をすればいいのか分からず、心細いのかもしれない。
父が不安げな時や、そうでない時でも、
喋りかけ、言葉を交わし、
今のままでOK、不快に思って無いよ と態度で示す。
安心したら『コレで間違いない』という
確信が広がり、自信が戻る。
また、父は彼より進行してて、全力で聞いてくるが、
たまには うっとうしいと思われる不安から
聞きにくさがあるのかも知れないな…
すぐ忘れるから“ 今日の日程 “を書いて置いとく等も
効果ありそう。そして微笑んであげる。
嫌な顔をしない。ここ大事 (^^)
会話より微笑みを ^ ^
どれほど安心するだろう。
彼は、認知症になって分からない時はあるが
見える景色は変わらないと言っていた。
父も不安を取り除いてあげれば、感覚は元気な頃と大差ないのかもしれない。
今 、とても大変な状態の方やご家族は
そんなに甘くないと思うかもしれませんね。
私の個人的な見方として、
捉えてもらえたら幸いです。
妻は『あまりイヤな思い出を作らないようにしたい。あの世で “ のんびり出来て良かったね“ 位 言えるように』と笑顔。
彼は『僕の体や心の全ての中に妻がいてくれる。
いつも居る感覚。幸せだと思う』と しみじみ。
私は、母の負担軽減に父と離してあげようとしている。
が、母は しんどい時でも、割と一緒にいたがる。
父は、耳が遠いが よく話しかけてもいる。
感じてるのかな、父が安心するのを。
母を見つけると父はじっと見つめている。
母親を見つけた子供のように。
居ないと不安がる。私では役不足らしい。
ちょっぴりショック (T^T)
長谷川先生、おかげで父の内側がみれました。
やれる事も見つかりました。
ありがとうございます ^ ^
認知症・感染症患者・貧困・子供・いじめ・障害者やグレーゾーン・外国人。
弱者といわれる人。
そんな人の心が軽くなるように、
関わっていくぞー☆